
はじめに
乱視とひとくちにいっても正乱視(直乱視、倒乱視)、不正乱視、さらには角膜由来の乱視、水晶体由来の乱視に分けることができ、それぞれコンタクトレンズ(CL)の選択は異なる。また乱視を正確に評価するためには、検査当日、まったくCL を装用していない状態で評価することが望ましい。CL 装用はハードコンタクトレンズ(HCL)のみならず、ソフトコンタクトレンズ(SCL)でも顕著な角膜変形(図1, 2)を招くことがあり、正確な乱視の評価ができないことがある。本稿では1.00D 以上の正乱視眼に対するCL 処方について、それぞれのパターン別に解説する。