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PAS103 コンタクトレンズ処方 さらなる一歩 2018年  3月 調節・明視域 半田知也先生

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調節力と、明視域

眼には網膜に焦点を結ぶためのピント調節機構があり、眼の調節という 人の調節の大部分は水晶体前面の曲率増加、 厚さの増加など水晶体の変化であり、 稲湊、 瞳孔反応と連動して行われているl) 無調節下において明視できる点を遠点 最大調節時に明視できる点を近 点遠点と近点の距離を調節域といい。 その距離をdiopt巴r [D、 網膜に結像する対象物の距離(m)の逆数]で表したものを調節力という 。-2Dで完全矯正される近視の未矯正下での遠点は眼前50cm、 調節力1Dの場合の近点は眼前33cmであり、 屈折矯正下における遠点は無限遠方(∞)、 近点は眼前 1 mに移動する。屈折矯正の状態により遠点と近点は変化する(図I).近視の場合は、 調節域と明視域はともに眼前有限距離にあるため一致する。一方、 遠視眼の場合は調節域と明視域は一致しない。+lDで完全矯正される遠視の未矯正での遠点は眼後(無限遠方を明視するために調節が必要な状態)lm、 調節力3Dの場合の近点は眼前50 mである 調節域は眼後l mから眼前50cmであるが、 明視域は無限遠方から眼前50cmとなる。遠視の場合は無限遠方を明視するためにも調節力が必要で、あるため、 近方視に対してより負担が生じ、 眼精疲労を生じさせる原因となる。遠視において遠見裸眼視力は良好な場合が多いが。 明視域の拡大、 眼の負担軽減を考慮し 遠視の屈折矯正は重要である。加齢とともに調節機能が低下して(水晶体の弾性低 下、毛様体の変化)、 近点が遠方へ移動(近方の明視が困難になる)した状態が老視である2) 仮に正視眼で調節力が0 (D)の場合は、 遠点は無限遠方、 調節力ODのため近点も無限遠方となり、 明視域は無限遠方のみ(手前が見えにくい)となる。屈折矯正(とくに老視矯正)における屈折矯正度数の測定では、 完全屈折矯正度数、 調節力、 日常生活において明視が必要な視作業距離の把握が必要となる。 明視域が日常生活における視覚の質を維持で、きる範囲となるため、 コ ンタクトレンズ(CL)矯正前・後の明視域の変化について十分に理解し 患者に対して説明することが必要である。