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コンタクトレンズ処方 さらなる一歩 2018年  8月 コンタクトレンズの素材 大口泰治先生

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はじめに

日本ではハードコンタクトレンズは1951年に非合水素材であるポリメチルメタクリレート(polymethylmethacrylate :P MMA) 製 が 初 め て 処 方 さ れ たPMMAは酸素を透過しない素材であり、角膜の酸素不足が起きるため、 1970年代末に酸素を通すシリコーン系素材とフッ素系素材によるガス透過性レンズが開発され、 1979年に日本でも発売された1). 一方、ソフトコンタクトレンズ(SCL)は1972年に含水性(ハイドロゲル)素材であるメタクリル酸2ーヒドロキシエチル(2-hydroxyethylm ethacrylate :H EMA)製が発売された12i.HEMAを用いたハイドロゲルレンズでは、素材中の水を介して酸素が透過するため、含水率を高める(酸素透過性を高める)ためにイオン性および非イオン性モノマー(単量体)と共重合したSCLが開発されたその後、 1998年に疎水’性・高酸素透過性のシリコーン成分をハイドロゲJレ素材に合成したシリコーンハイドロゲルレンズ(siliconehydrogel contact lens :S HCL)が発売された本稿では、現在もっとも多く処方されているSCLの素材について解説する。SCLはFDA分類で表1のように分類される。グループEのレンズは現在、製品として販売されていない。SHCLはグループVに分類される。ハイドロゲルレンズとSHCLの大きな違いは、酸素透過性を高めるために含水性素材であるイオン性あるいは非イオン性ポリマーを用いているか、疎水性素材で、ある親油性のシリコーンを用いているかにある。それぞれ大口泰治福島県立医科大学医学部眼科学講座の素材の特性の違いによる特徴を利点と欠点としてまとめると表2のようになる。